徳川御三家 水戸藩

水戸藩は、変わっている。水戸徳川家は、尾張徳川家、紀州徳川家と並び、徳川御三家に数えられる。が、水戸の徳川家に生まれた者は、将軍にはなれない。しかし、特権もある。水戸藩は、参勤交代をしなくていい。江戸屋敷に常駐する。将軍と共に常に江戸にいる。水戸藩主が「天下の副将軍」と言われる所以である。

この水戸徳川家の祖である頼房が作り、「水戸黄門」で名高い二代藩主 光圀(みつくに)が完成させた庭園がある。それが、小石川後楽園である。「後楽園」の名の由来は、中国の書にあるこの言葉から。

「天下の憂に先だって憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」

水戸藩は、学者を集め、大日本史の編纂事業を行う。ドラマで水戸黄門が全国を行脚しているイメージはここからなのだろう。全国を渡り歩き、調査している。そして、超然として罪を裁く。そこには、ある意味、時代を先取りした日本国を——藩の集合体ではなく——総体として眺める視点がある。幕末、水戸藩は、尊王攘夷運動思想の中心になる。水戸藩は、徳川家よりも、天皇を尊んだ。尊王攘夷は、言ってみれば、倒幕思想である。反徳川の思想である。

さらに、奇異な事態が出来(しゅったい)する。水戸藩から、将軍が出た。いや、水戸藩主斉昭(なりあき)の子は、一橋徳川家へ養子に出された。それにより、徳川家最後の将軍になったのである。

十五代将軍、徳川慶喜である。

小石川後楽園

小石川後楽園からの東京ドーム

東京ドームに隣接している。小石川後楽園は、都会の中にある。それでいて、細かなところに、文化的な趣きが感じられる。中国趣味が感じられる。映像にある円月橋。水面に映る形と相まって満月になる。明の儒学者の設計なのだそうだ。

小石川後楽園は、特別史跡・特別名勝に指定されている。この重複指定は、全国的にも珍しく、この5箇所のみだという。

  • 小石川後楽園
  • 浜離宮
  • 金閣寺
  • 銀閣寺
  • 醍醐寺三宝院

小石川後楽園の一角に、梅林がある。光圀は梅を好んだ。

庭園の醍醐味は、人工と自然の織りなす風景。自然そのままの風景とは異なる。ところどころに、細やかに配慮された趣味性を感じる。

小石川後楽園にて

注)この3枚は拡大できる。

都立9庭園

東京は、どうしても緑が少ない。しかし、東京で、気軽に緑を楽しむなら庭園がある。国分寺の殿ヶ谷戸庭園以外は、都心からもほど近い。

江戸時代の庭園、明治時代の洋館。現代の東京で、こういった歴史や文化も感じられる。

東京都が管理運営する都立9庭園はこちら。

都立9庭園では、四季折々の花々を楽しめたり、各種イベントも開催している。

近くに、観光スポット多し

東京ドーム・後楽園ゆうえんち

小石川後楽園の近くには、観光スポットも多い。東京ドーム・後楽園ゆうえんちは、すぐそば。宇宙に関する新感覚な展示を楽しめる、宇宙ミュージアムTeNQ(テンキュー)。さらに、印刷博物館も近い。活版印刷など、身近な印刷物について知ることができる。

文京シビックセンターも近くだ。ここの25階は展望室。新宿都庁(冬の晴れた日なら富士山も)、池袋のサンシャイン60、東京スカイツリーも綺麗に見える。無料で入ることができるので、おすすめだ。三脚は使用不可。展望レストランもある。

文京シビックセンターからの眺め

注)この3枚は拡大できる。

P.S.

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