渋谷駅前 忠犬ハチ公像 から Bunkamura へ

ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター

Bunkamura ザ・ミュージアム
ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター

期間:2020年1月9日(土)~3月8日(日)

ここ数年、写真のSNS「Instagram」が若い世代を中心に利用されている。もはや日常的に、手元のスマートフォンで、写真を楽しむ文化が出来上がった。写真に対する人々の興味が高まっていると感じる。

美しい写真を撮るインスタグラマーから、よく名前の上がる写真家がいる。

ソール・ライターだ。その写真の特徴を挙げるなら……

  • 叙情的な美しい色彩
  • 抽象画のような、感覚的な色面構成
  • 被写体は、街角やカフェで捉えた日常の人々の姿

「エモい」「おしゃれ」「日常」。エモくて、おしゃれな、日常。

現代人が、求めているものかもしれない。

注)エモい:emotional(感情的な)を語源とするスラング。「感情が動かされた状態」「哀愁を帯びた様」「趣のある」、あるいは「わびさび」「もののあわれ」という指摘もある。Wikipedia より

ソール・ライターの経歴

  • もともとファッション業界のカメラマン
  • 1980年代に引退、ニューヨークで生活
  • 画家として絵も描く
  • 「芸術写真といえばモノクロ」という時代(1970年代頃まで)にカラー写真に取り組む(1940年代頃から/「カラー写真の先駆者」と表記されることもある)
  • 晩年(83歳)に出版された写真集が反響を呼び注目される
  • 2013年に亡くなった後、日本でドキュメンタリー映画公開(2015年)、写真展開催(2017年)

【ソール・ライター Saul Leiter】

1923年アメリカ合衆国・ペンシルバニア州生まれ。写真界でソール・ライターが再び脚光を浴びるきっかけになったのが、2006年にドイツのシュタイデル社によって出版された作品集でした。時に、ソール・ライター83歳。この新たな発見は大きなセンセーショナルとなり、その後、展覧会開催や出版が相次ぎました。2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生でみつけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開され、多方面から注目を集めました。

「永遠のソール・ライター」展覧会 構成

Part I ソール・ライターの世界

  1. Black & White
  2. カラー(1)
  3. ファッション
  4. カラー(2)

Part II ソール・ライターを探して

  1. セルフ・ポートレート
  2. デボラ
  3. 絵画
  4. ソームズ
  5. その他

注)デボラ:厳格な雰囲気の家族の中で、芸術家であるライターを理解した親しい妹

注)ソームズ:モデル、パートナーであり、彼女直筆の絵の展示もある

Part I では、モノクロ、カラーの写真作品、Part II では、ソール・ライターの個人的な側面に迫る、二部構成。

“画家” ソール・ライター

注)向かって時計から左がソームズ作、右がライター作の絵画/会場内ここのみ撮影可

色鮮やかでありながら、どこなナイーブな色彩感覚。ソール・ライターの写真は、どこか柔らかな味わいがある。

彼は、フランスの画家ピエール・ボナール(1867〜1947)が好きなようだ。ボナールは、色彩感覚にあふれた平面的な構成の絵を描いた画家。

ソール・ライターは、いわばこのような画家の眼で写真を撮ったといえるかもしれない。

映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』

晩年のソール・ライターの姿を追ったドキュメンタリー。撮影時、すでにパートナーの女性ソームズは亡くなっている。

人生で大切なことは、何を手に入れるかじゃない。何を捨てるかということだ

「捨ててこそ」。まるで空也上人や一遍上人など、俗世を捨てた僧侶のような言葉だ。その作品だけでなく、ソール・ライターのシンプルな生き方にも多くの人が惹かれるのだろう。

2017年 展覧会カタログ・写真集『ソール・ライターのすべて』

2020年 展覧会カタログ・写真集『永遠のソール・ライター』

渋谷 Bunkamura から PARCO へ

渋谷PARCOは、2019年11月にリニューアルオープン。

このページの写真は、スマートフォン(Google Pixel 3)で撮影した。